岸和田青年会議所の10月例会に参加しました。
2016年10月31日更新
拉致問題 解決の根源
今回は私が所属していた岸和田青年会議所の10月公開定例会に、当社社員の3名と一緒に参加させていただきました。
今回のテーマは「拉致問題」についてもう一度考えようと、三宅博氏、有森明弘氏、荒木和博氏をお招きしてお話を聞かせて頂きました。
北朝鮮の拉致問題は他人事ではない
まずはじめに、三宅博氏による拉致疑惑特定失踪者のお話を聞かせていただきました。
そこで衝撃的だったのは、この大阪府岸和田市からも北朝鮮による拉致の可能性がある方が2名いるということでした。
今まで石川県や新潟県など日本海側の海岸線から北朝鮮に拉致されたということはよく知られていますが、場所には関係なくどこでも拉致が行なわれていたと教えていただき他人事ではないと実感いたしました。
また、14年前に5名の拉致被害者が帰ってきたときに曽我さんが政府認定拉致被害者に入っていなかった事から他でも拉致で行方不明になった方がいるのではないかと、特定失踪者調査会が立ち上がったそうです。
そこで調査を進めていく中、拉致疑惑特定失踪者として疑われる方が270名、非公開の方を含めると470名以上いることが判明しました。
しかし、身寄りが無い方や報告していない方を含めると、実際には1000人近くいるのではと考えているそうです。本当に他人事ではない状態にビックリしました。
有森明弘氏
皆さんもご存知の通り、拉致被害者の有森恵子さんのお父さんです。
かなりご年配になっておりましたが、恵子さんに再会できるまではと必死で活動をされております。有森明弘さんは今でも政府と連携を取って北朝鮮に圧力をかけておられます。
拉致被害者家族の中には「政府なんかあてにならない!」「日本政府は見殺しにしている!」などという方もいるそうですが、有森さんはそんな中でも時間がかかっても安部総理を信じて必ず娘を見つけ出してくれると信じておられました。
私としても、ご家族を拉致され進まない、いら立ちが有るとは思いますが政府を批判するのではなく政府と親身一体となって前向きに活動されている明弘さんのお話を聞き、すごく感銘を受けることが出来ました。
特定失踪者問題調査会
最後にお話をされた荒木和博氏はこの特定失踪者問題調査会の会長をされている方で、古くから北朝鮮問題に関わってきた方です。
荒木氏より、どのように北朝鮮の拉致が明らかになって行ったのか、また5人が帰ってきたときの状況などを詳しく聞かせていただきました。
お話を聞かせていただいて、私たちが考えている以上に外交問題とは非常に難しい駆け引きがあるのだと感じました。しかし、どのような理由があろうとも拉致は国際的にも犯罪です。
明確な証拠がある拉致を北朝鮮と対話で出していく事は日本の国益を損ねる事は無いと考えます。
これから
今まで私は北朝鮮による拉致問題とは他人事のように考えておりました。
しかし今回、3人のお話を聞かせていただき、現在でもどこかで拉致が行われる可能性があるということを実感いたしいました。
自分の家族や友人がもし拉致されたらと考えると、放っておくわけにはいきません。
私たちに出来る事は、この拉致問題を拉致被害者家族の問題に留めるのではなく、自分たちの問題だと認識し、世論に広める事だと考えます。
一日もはやく拉致された方々全員が帰国できる事を願っております。