「福」に憑かれた男!
2016年11月9日更新
今回は、私が今読んでいる本の話をご紹介します。
この本は友人より薦めていただきお借りしているのですが、すごく心温まるストーリの中、人間的に成長できるヒントが多く書かれいて素晴らしかったのでご紹介させて頂きます。
「福」に憑(つ)かれた男
この物語は「福の神が憑いてる」をベースに閉店しかけの小さな本屋のお話です。
はじめは福の神がついていれば繁盛したり、儲かるのでつぶれないのでは、と思いがちです。
この本では福の神が主人公の秀三にとり憑くことで様々なことが起こるというストーリーになっています。
秀三は父の急死で仕方なく継いだ本屋を経営しておりました。
はじめは、本屋を大きくしたいと頑張っていたのですが、小さな本屋など、そう簡単に繁盛するわけでもなく、結局少しずつやる気を無くしていきました。
お客も自然に減ってきて最後には売る本を読む時間が長くなっていきます。
しかし、秀三には福の神が憑いています。
福の神が秀三のためにやった事は、近所に大型書店をもってきたり、週刊誌を売るコンビニを隣につくったりと、商売の邪魔をしているような行動をとるのです。
そんな時に天晴というお客様があらわれ、その方の教えで秀三はヒントをもらい成長して行くというストーリーです。
ピンチはチャンス
そこには窮地に追い込まれないと中々成長できない事や、人と同じことをするのではなく、自分の個性を生かした商売をする事で秀三は成長できたという内容です。
またこの本では、福の神はお金や物品を与えてくれるのではなく「素敵な出会い」しか与える事が出来ないと書かれてあります。
つまり、いい出会いをする事で自分が成長し、お金では買えない幸せを与えてくれると書いてありました。
なんともいえない不安感!
この本の中で、秀三が商売も軌道に乗ってきた時、すごい不安感に襲われるという部分があります。それは明日、明後日、今来ていただいているお客様がいなくなるかも知れないという恐怖感が出てくるからです。そこでも天晴はアドバイスをします。
欲しい物を手に入れることを目的にしているから、それを手に入れたときに一瞬の幸せはあってもその先は不安しか残らない。
そこで大事なのは、何のためにそれらを手に入れ、手に入れてどうするのかを考えることが必要である。人生をかけて何をしたいのか、自らの目的をしっかり持つことが重要である。
実はこの不安感は私も感じたことがあり、今なら素直に受け入れることが出来ます。
私は創業以来15年間、会社を成長させる為に売上を伸ばしてきました。
そこで年商1億円を達成したとき、次の目標を年商10億円と定め頑張ってまいりました。
3年前、おかげさまで10億円という目標を達成することが出来ました。
しかしその頃から、この秀三のように何とも言えない不安感に襲われました。
私の使命!
今ならはっきりわかります。
他社と比較し、売上や利益を伸ばす事を目的にしていた為、その先に本来考える必要のある「何のために」がかけていたような気がします。
今、私の使命はお客様に喜んでいただき、私に関わって頂いたすべての方々に幸せな人生をおくって頂くため働く事だと確信しております。