ラグビーから教わる人材育成!
2017年2月10日更新
コカ・コーラウエスト ラグビー部の社会貢献
先日、岸和田ローターリークラブの例会で、コカ・コーラウエスト株式会社、向井昭吾氏をお招きし、「ラグビー部の社会貢献」をテーマにお話されました。向井昭吾氏は、ラグビー元日本代表から代表監督を経験され、コカ・コーラウエスト ラグビー部の監督を歴任されております。本日は監督時代の経験からお話をしていただき、すごく勉強になりましたのでご紹介させて頂きます。
物に感謝する心
向井昭吾氏がコカ・コーラウエストラグビー部監督に就任したのは、同ラグビー部が低迷している時期でした。そこでラグビー部再建ため、向井監督が採用されました。
就任後すぐグランドに出てみると、ゴミや草が散乱し、道具の倉庫も、散らかっている状況に気づいたそうです。そこで、監督は選手に指示する事はなく、まず自分ひとりで練習前にゴミ拾いや道具の片付けを始めました。毎日続けた結果、一人、また一人と協力する選手が現れ、強いチームワークが生まれていったそうです。日本代表監督も経験されている向井氏は、強いチームを作るためには、まずグランドや道具などに、自から大切に扱い、感謝する心が重要と知っていたからです。
トップのラガーマンになる前にトップの社会人になれ
社会人ラグビー部のほとんどは、日中は通常の仕事をし、就業してから練習をするそうです。その為、練習時間に遅れないために、昼休みに仕事を続け、昼食を抜く選手が多くいるそうです。そこで監督は、自分で時間を管理し、仕事の効率を上げ、昼食は必ず食べる工夫が出来なければ強いラガーマンにはなれない。トップのラガーマンになる前に、トップの社会人になれと徹底して教えたそうです。その結果、監督就任2年目でトップリーグに昇格することが出来たそうです。
強くあり続けるために
その後、同ラグビー部はトップリーグで3連覇しました。しかし、同じ選手と同じスタッフで挑んだ4年目、あっさりと負けてしまいました。その時、選手から「今回は監督から、優勝しなければならないという熱意が伝わらなかった!」と聞かされ、3連覇で満足してしまっていた事に気づいたそうです。
強くあり続けるためには、出来た!の次に新鮮な高みの目標を立て続ける必要があると、経験からお話しされました。また、新鮮な高みの目標を立て続けるためには好きになる、楽しむことがもっとも大事だとも教えて頂きました。
仕事においても、興味を失うとダメになる、素晴らしいお話をありがとうございました。