おふくろさん弁当!
2017年3月15日更新
規則も命令も上司も責任もない会社
先日、ダイバーシティやワークライフバランスの専門家で、企業コンサルをされている宇佐美先生から、「規則も命令も上司も責任もない!」という本をお借りしました。その内容がすごく衝撃的だったので本日はこの本をご紹介させて頂きます。
おふくろさん弁当
この本のモデルは、鈴鹿エコサウンド株式会社(元アズワン)という会社で、ここではお弁当販売を行っております。
元々、社長は不動産屋に勤めており、ノルマや業績をいつも気にして働くことで、ストレスがたまる日々を過ごしていたそうです。そこで、人が人として働ける会社をつくりたいとして、2005年に会社を設立されました。
この会社の特徴は、題名にある規則も命令も上司も責任もないという事です。
さすがに、そんな会社で本当に組織として成り立つのか半信半疑ですが、スタッフ全員が自主的に働く事で、業績が上がり成り立っていると紹介されておりました。
自分を客観的に見る
特に印象に残った部分をご紹介させて頂きます。
この会社では、スタッフさんが働きやすい職場をつくりたいという思いから、はじめは頻繁に話し合いの場を開き、みんなで物事を決めていたそうです。しかし、何人かが自分の主張を通す傾向にあり、逆に人間関係が悪化していったそうです。
そこで、自分を客観的に見る習慣を身につけることで、人間関係が大きく改善され今の会社の基礎になったそうです。
例えば、相手が自分と反対の意見を出すと、一般的に対立するのではないでしょうか。そこで、相手の意見に合わせる事で、和やかな職場環境ができるかも知れません。しかし、それでは自分にストレスが溜まってしまい、相手はよくても自分は不幸ではないでしょうか。この会社では、相手を尊重するだけではなく、一人ひとりがなぜ自分はこの意見を通そうとしているのか、なぜ対立しようとしてしているのかを、客観的に見つめ直すことで、人間関係が改善されたそうです。
私も、忙しくなるとイライラすることが多くあります。しかし、イライラするには原因があるからです。客観的に自分を見つめることで、原因を見つけ自分で納得のいく答えが見つかるような気がしました。今回この本を読ませていただき、この会社にすごく興味を持ちました。今度は、おふくろさん弁当に訪問し、社長にお話を聞いてみたいと思います。