周利槃特(しゅりはんどく)!
2017年8月3日更新
周利槃特(しゅりはんどく)
皆さん、周利槃特(しゅりはんどく)という人物をご存知でしょうか。
この方は、お釈迦様の弟子の一人で、頭が一番悪く、愚か者だといわれていた人物であります。本日、この周利槃特(しゅりはんどく)のお話を聞かせて頂き感動いたしましたのでご紹介させて頂きます。
この方は、頭が悪く、周りの弟子達から馬鹿にされていたそうです。
そこで、「お釈迦様、私はあまりに愚かなので、もうここにはいられません」と打ち明けたそうです。するとお釈迦様はこうおっしゃったそうです。
「自分が愚かだと知っている者が愚かではない、自分を賢いと思い上がっている者が、本当の愚か者である。」
その時、周利槃特(しゅりはんどく)は救われた気持ちになったそうです。
そして、お釈迦様はさらにお話されました。
「お前の一番好きな事は何だね?」
そこで周利槃特(しゅりはんどく)は「私は掃除が好きです」と答えたそうです。そこで、
「そうか、おまえは多くのことを憶えられないようだから、その大好きなそうじをしながら、このように唱えるがよい。塵を払い、垢を除かん(ちりをはらい、あかをのぞかん)」
といわれたそうでうす。
周利槃特(しゅりはんどく)はその言葉を胸に、その日より「垢を除かん(ちりをはらい、あかをのぞかん)」と唱えながら、ひたすら掃除に徹したそうです。1年、2年、5年、10年、20年と、その姿勢にはじめは馬鹿にしていた他の弟子たちも、周利槃特(しゅりはんどく)に一目置くようになり、やがてはどの弟子よりはやく悟りを開くことになったというお話です。
何事も、できないと悲観的になるのではく、自分ができることを徹底して行うことで、才能が生まれる、すばらしいお話を教えて頂き感謝しております。