本気で取り組む!
2018年2月19日更新
本気で取り組む!
先週16日から18日まで静岡県御殿場にあります、一般社団法人倫理研究所富士高原研修所で行われた経営者セミナーに参加してまいりました。
ここでは、経営者としての研修はもちろんですが、人間としての心構えや考え方など、多くの学びを頂くことができました。
その中で、私が特に印象的だったのが、本気で取り組むであります。
この研修では、幾つかの講座やグループワークが行われます。その一部に生活習慣を改善するための後始末の実践というものが同時に行われます。
これは、自分たちが使った部屋やトイレなどの後片付けや清掃などを徹底してする実習です。
後始末の実践
到着してすぐ、研究所の方から施設の使い方などのオリエンテーションを行って頂きました。
ここで、特に細かく説明されたのが後始末のことです。
後始末とは次に使う人を考え、元のきれいな状態に戻すことを言います。後始末をする事によって感謝の心が生まれ、また生活習慣も変わっていると教えて頂きました。
そこで一日目、説明を受けた通り後始末したつもりでしたが、多くの指摘を受けることになります。その原因は自分一人ではないということであります。今回の参加者は150名、ここで始めて全員が徹底して一つのことを実践する難しさを気づかされる事になりました。
そこで何とか改善しようと、各グループで担当を分け、指摘された場所を責任を持って再確認するようにしたのですが、それでも指摘はなくなりません。
それもそのはず、指摘内容は髪の毛一本落ちているだけでダメという、普段では気にもとめないレベルの後始末だったからです。中には「ここまでやって何の意味があるのか!」という意見さえありましたが、「これも研修の一部」と割り切り、全員で指摘ゼロを目指すことになりました。
洗面所や浴室では使用後に担当グループが、排水口や床などに髪の毛やゴミが落ちていない事を確認し、また普通に見ているだけでは見えない水滴まで目を凝らし拭き取るとい事を行いました。また、トイレの担当グループは何度確認しても毛が落ちていると言う事で、原因を探した結果、スリッパの裏が汚れていることに気づき拭き取ることも行いました。さらにはスリッパも揃えるだけでなく、タイル目地に合わせてミリ単位で揃えるといった状態です。その徹底振りは今まで経験したことのない細かさでしたが、お陰さまで150人全員の心が一つになったような気がいたしました。
挨拶テスト
また、この研修ではグループごとに挨拶テストというものも行いました。
7~10名グループに分かれて一列に並び、ただ「ありがとうございました!」と一礼に併せて発声するというだけのものです。しかし、一礼と発声がなかなか揃わない難しさがありました。
そこで、どのグループもどうすれば揃うのかを話し合い、練習を重ねことで、テストに合格したときはなんともいえない感動が生まれました。
本気で取組む
今回の研修で学んだことは後始末や挨拶テストの経験から、今まで仕事や日常生活をする中、いかにこなすだけになっていたかを気づかせて頂きました。また、本気とは一遍の妥協も許さない、気づいた事に全力で取組む事だと言う事を改めて気づかせて頂きました。
これからの限りのある人生を充実させる為にも、本気の実践を行っていこうと決意いたしました。