職親プロジェクト!
2018年3月3日更新
職親プロジェクト!
本日は私が18歳の時からお世話になっている先輩、草刈健太郎君をご紹介させて頂きます。
草刈先輩とは、岸和田ローターアクトクラブで出会いました。
その後、彼は大阪青年会議所に入会され、違う青年会議所で活動していましたが、近畿地区や大阪ブロック協議会など、顔を合わす機会も多く、今でも親しくお付き合いをさせて頂いています。
そんな草刈先輩が先日、プレゼンテーションで有名なTEDに出演されましたのでご紹介いたします。
過去の悲劇
草刈先輩は13年前、アメリカで妹を亡くしております。しかも、妹の彼氏による殺人事件です。
それだけでも被害者家族にとって辛い事実ですが、その加害者は精神状態を理由に無罪を主張してきたそうです。
妹の為にも加害者を許さない。その覚悟で草刈先輩は長い時間と労力を掛けて戦った結果、有罪を勝ち取る事ができました。
職親になる
裁判が終わり、これから何をするべきかを考えていた時、青年会議所の知人から、「職親を探しているのだが、やって頂けないだろうか。」という依頼があったそうです。
ここで言う職親とは、刑務所から出所してきた元受刑者を社会に復帰する為、自分の会社に雇い入れ、自立を支援する活動の事です。
現在、出所者の再犯率は48%あるそうです。その原因が犯罪者として社会に受け入れられず、再び犯罪を犯してしまうという悪循環が原因のようです。
はじめ草刈先輩は、「自分は被害者家族なのに、なぜ犯罪者(加害者)の支援をしなければならないのか」と断ろうとしたそうですが、お世話になった方の頼みという事もあり引受けを決意。そこで加害者を許さないのではなく、加害者を出さない社会をつくる必要がると気付かれたようです。
現在では職親プロジェクトの中心人物として活躍されております。
苦難は人を成長させると言いますが、まさに草刈先輩を見ているとその通りだなと実感いたします。これからも、ご活躍されることをお祈り申し上げます。