今までの常識は未来の非常識!
2018年10月29日更新
今までの常識は未来の非常識!
昨日は国際ロータリー第2640地区の地区大会が和歌山で行われ参加して参りました。
そこで、午前の部で公演された世耕石弘氏のお話がすごく勉強になりましたのでご紹介させて頂きます。
世耕石弘氏は、いま全国で一番勢いのある大学といっても過言ではない、近畿大学の総務部長をされている方です。そしてその斬新な発想から、全国の大学受験の志願者数日本一を4年連続で達成。近畿大学の立役者の一人として活躍されておられます。
世耕氏は近畿大学創業者、世耕弘一氏の孫にあたりますが、それがゆえ進学先や就職先で近畿大学をあえて避けてきたそうです。そこで就職したのが近畿日本鉄道の広報部でした。近畿大学に移籍したのは10年前になります。
非常識が常識に
ある日、台風で電車の遅延が発生したとき、いつものようにお客様から駅や本社にお怒りの電話が殺到するのを見て、遅延情報をホームページで公表してはどうかと上司に提案したことがあるそうです。それは、クレームのほとんどが「いつになったら電車が動くんだ!」「今どんな状況なのかわからない!」など、遅れている事を怒っているというよりは予定がわからないことに怒っているという状況だったからです。そして当時、携帯でネットが見れるようになったこともきっかけだったようです。
しかし、上司は「鉄道マンとして遅延は鉄道会社の恥。そんな情報をホームページで公表するのは非常識にもほどがある。」と却下されたそうです。
それでも世耕氏は諦めず、お客様のアンケートを集め、何度も上司にその必要性を提案し続けた結果、全国で初めて遅延情報をホームページ公表することを実現したそうです。
そこで現在ではどうでしょう。
公表していない鉄道会社の方が非常識ではありませんか?
大学でも同じことだと世耕氏は語ります。
大学案内一つとっても、学校としては大学の歴史や実績を中心にPRしたいところだが、それでは学生は読まない。そこで、ファッション雑誌のような大学ライフをイメージできる案内を作成するようにしたそうです。それが志願者数日本一になるきっかけとなっているようです。
今回お話を聞かせて頂き、私たち企業が発信する情報は本当にお客様が求めている情報なのかをもう一度考え直す機会となりました。
今回の気づきをもとに、もっとお客様目線で成長できる企業を目指して参ります。