暮らしを支える水!
2021年6月14日更新
暮らしを支える水!
この日本では普通に生活していると蛇口をひねるだけで水は当たり前のように出てきます。そんな水ですが生きていく上で必ず必要なものです。しかし、普段あまり有難いと思うことは少ないのではないでしょうか。それはいつでもあるという認識があるからです。もし突然水が出なくなったことを想像してみてください。そんなお話をご紹介します。
阪神大震災の時、地震で水道本管が破損し、長い間水が一滴も出ない地域がたくさんありました。そこで水道職人であった私は水道復旧工事で尼崎市に派遣されることになりました。
私が担当したのは殆どの建物が倒壊している商店街です。その商店街では地震から一か月以上経とうとしているのに多くの住民の方々が建物の片付けや遺品整理などを行っておりました。もちろんそんな場所に水道などは全く出ません。そこで、私たちは商店街の真ん中付近に水道管を引っ張り、蛇口を一つ設ける事にしました。水を出した次の瞬間、そこにいた住民の方が集まってこられ、心から精一杯の言葉でお礼の言葉を掛けて頂きました。そして中には感極まって涙を流されている方もいます。私はその瞬間、この仕事を選んで本当によかった。そしてなんてやりがいのある仕事に付けたんだと気付かせて頂きました。暮らしを支える水を支える人としてこの仕事に携われたことに幸せに感じています。
これは以前私が経験した体験談です。皆様の生活に直結する水の安心を守るため、これからも努力してまいります。