ピンチをチャンスに!
2021年6月23日更新
ピンチをチャンスに!
今週より緊急事態宣言が解除され、大阪の飲食店では2ヶ月ぶりにアルコール提供が再開されました。そこで先日、珍しいお酒を頂きまいたのでご紹介します。

この日本酒は秋田県で製造されているお酒で、生酒になります。つまり酵母が生きている状態で出荷されるという珍しいお酒です。しかしこのお酒が発売されたエピソードがあります。それは東日本大震災です。
このお酒をつくる酒造メーカーは東日本大震災で被害に遭い、日本酒の製造ができない状況にあったそうです。そこで生き残るために社長は売れるものを全て売るというという決断をしたそうです。そして、まだ完成していない状態のお酒でしたが、瓶詰めをし販売することにしました。すると意外と多くのお客様から美味しいと評判になり売れていったそうです。しかし酵母が生きたままのお酒ということで輸送や保管中に発酵が進み瓶が割れるという問題もあったようです。今では栓の上に小さな穴が空いており、発酵するときの圧をうまく調整する仕組みがありました。
通常ではプライドや体裁を先に考えてしまい間違いなく出来なかったお酒ではないでしょうか。綺麗事を言っていられないピンチな時だからこそ生まれたお酒だということでう。新しいアイデアやヒット商品が生まれる時は通常ではない状態の時が多くあります。そのほとんどがピンチな時です。ピンチだから先を憂いるのではなく、まず出来ることをなりふり構わず行うことが重要だとこのお酒から学ばせて頂きました。
ちなみにこのお酒は甘酒のようなドロっとした口あたりと濁り酒のような風味があり、すごく美味しいお酒でした。(笑)