守破離を考える!
2021年8月18日更新
守破離を考える!
物事を習う場合に守破離(しゅはり)という言葉がよく使われます。この言葉は日本古来の武道や茶道など道を極める時によく使われます。その守破離を今では仕事でも使われるようになってきました。
守とは型を身につけるということです。まずは素直に教えていただいたことをそのまま実行する。これを繰り返すことで何も考えなくてもできるようになる。ここまで来て、初めて外からでは見えないものが見えてくるというものです。私も少年時代に空手を習っていましたが空手には型というものがあります。今回の東京オリンピックの種目にもなりましたが、初めはこの型がなんの役に立つのかとの思いでした。しかし数年後、自転車に初めて乗れた時のような感覚で、突然組手が強くなった体験をしました。これが守の大切さだと私は感じています。また、破とは独自性を取り入れることです。仕事では基本をベースに独自性が求められます。しかしこの独自性ばかり考え基本を疎かにする人を多く見受けられます。独自性を出すためにはまず無意識でも基本行動ができ、その行動の意味まで理解できることが重要ではないでしょうか。意味を理解できないまま独自性を取り入れるから問題が起こるのです。そして最後に、離とは字の如く離れることです。昔の武道や仕事では独立やのれん分けすることを言ったのだと思います。しかし現在社会においては、自分が中心となり行動することだと考えます。
改めて守破離を考えた時、経営の基本もここにあるのではと考える今日この頃です。私ももう一度自分を見つめ直していきたいと考えております。