看取りの本質にふれる!
2025年9月26日更新
看取りの本質にふれる!
昨日、看取りステーション松原の黒田代表をお招きし、「看取り」についてのご講演をいただきました。
看取りとは、一般的にはご家族や大切な方が他界される際に、最期の時間をそばで過ごすことを指します。多くの人が経験するであろうこの時間。しかし実際には、その意味やあり方について、深く考える機会は少ないかもしれません。今回のご講演では、その看取りの意義を改めて見つめ直す大切な時間となりました。
黒田代表のお話によれば、人は亡くなってから24時間をかけて、全身から魂が抜けていくといわれているそうです。法律的には心臓が止まった時点で死亡と定義されますが、実際には細胞ひとつひとつが完全に死に至るまでに時間があり、その過程こそが「看取り」の本質につながるというのです。その24時間という時間を、どのように過ごすか。そして、旅立つ方に対してどのように感謝を伝え、穏やかに送り出すか。それを家族に寄り添いながら支え、看取りの作法を伝えているのが、黒田代表の取り組みです。
私自身、6年前に母を亡くしましたが、当時は突然の別れで、いわゆる「看取りの時間」を持つことができませんでした。今回のお話を聞きながら、そのとき伝えきれなかった想いがよみがえり、「見送る」ということの意味について考えさせられました。
命の終わりに立ち会うということ。それは、決して悲しいだけの時間ではなく、感謝と愛情に満ちた時間にもなり得ることを、黒田代表は丁寧に教えてくださいました。このような学びをいただけたことに、深く感謝いたします。これからも、「生きること」と「死を迎えること」を分けずに、人としてどう寄り添っていくかを考えていきたいと思います。